
古事記での、黄泉の国といえばとても恐ろしく、
愛する伊邪那美尊様のために勇敢に
伊邪那岐尊様は黄泉の世界へ行き、
悪なる黄泉の使者と戦い
命からがらこの世に戻って来たというお話が流れですが
今回はまるっきり
伊邪那美尊様の視点で、見てゆこうと
思います。そのため
かなり偏った見かたとなりますが
個人的解釈であると、軽く読んでいただけたら
嬉しいです。
古事記での黄泉の国の話
伊邪那岐尊様はもう一度伊邪那美尊様に
会いたいと思われ、黄泉の国へ向かわれました
それは、土地の下にある死者の世界に
行かれました。
火之迦具土神を出産することで
命を落とし
魂の姿になっても火之迦具土神をかばい
共に、伊邪那岐尊様からの仕打ち
をくらってしまった伊邪那美尊様は
黄泉の世界にいました。
伊邪那岐尊様は
「我が愛しの女神よ、私とあなたとで創った国は
まだ創り終わっていません、ぜひ戻って共に
創りたいのです。戻ってきてほしい」
その言葉を聞いた伊邪那美尊様は、
「どうして私が亡くなったときにすぐに
これからのことまだ創り終わっていない
世界のことを聞いてくださらなかったのですか、
私は、我が子であり神のお考えのある
火之迦具土神とともに
神の考えに反することを
くらってしまいました。
(伊邪那岐尊様は伊邪那美尊様が火之迦具土神を
出産したことで亡くなってしまった。
伊邪那岐尊様は火之迦具土神を
憎み無き者としてしまいました。)
でも、愛しい貴方様がせっかくおいでくださったので
私も貴方様のもとに帰りたいです。
これから黄泉の国から神様のところへ
行き相談してきますので、決して
私の姿を見ないでください」
伊邪那美尊様は思いました。
黄泉の世界は物質の世界、魂のない肉体は
腐り溶けてしまう姿を見てまったら
きっと伊邪那岐尊様は驚いてしまわれる
絶対に見られないように、なんとか又二人で
世界を創る方法を教えていただかなくては
行けないっと思い
神様にお伺いを立てに行かれました。
「神様、伊邪那岐尊様がまだ創れていない
世界を創るために私を迎えに来てくださいました
どうか、伊邪那岐尊様のもとに
帰りとうございます。」
伊邪那美尊様は懸命に頼みました。
しかし神とつながり魂だけになるのには、
少し時間がかかるようでした。
待たされている 伊邪那岐尊様にとって、
いくらまっても伊邪那美尊様が現れないので
伊邪那岐尊様はしびれを切らしてしまいました。
「何をしている、こう暗いと何も見えない」
伊邪那岐尊様は左側に付けていた櫛の太い歯を折り
火を灯して、黄泉の国の奥深くまで覗きにゆかれました。
「お!伊邪那美尊がいるではないか!」

しかし、そこにはあの美しい伊邪那美尊様とは言えない
全身ウジ虫が湧いており、ゴロゴロと不気味な音
頭からは大きな雷、胸には火の雷
いたるところから雷が光怪しくゴロゴロと
鳴り響いてます。
その姿を見た、伊邪那岐尊様は、大変驚き
一目散に逃げてしまいました。「醜い化け物んだ」
伊邪那美尊様は
「けっして見ないでくださいねっと
いったのに見てしまわれたのですね、
腐った私の肉体を見てしまった伊邪那岐尊様は
醜い化け物だと逃げてしまわれる
どうしたらいいのだろうか二人で
創らなければならない世界があるというのに」
伊邪那美尊様は追っかけました。
伊邪那岐尊様は追ってくるものに
頭につけていた黒い木のつるで作った輪を投げつけました。
するとその輪は山ぶどうの木となり山ぶどうがなりました。
伊邪那美尊様はぶどうの木を見て
「こんなに実ったぶどうは、目に見えない土の下では
つながっているというのに、私達が生んだ人類も
たくさんぶどうのようになるけれども、
もとは一つであり
つながっていることを伊邪那岐尊様
頭の輪を手放すことによって忘れてしまわれるのですか!」

伊邪那岐尊様が投げた山ぶどうの木は、黄泉の国
に消えてしまいました。
伊邪那美尊様は伊邪那岐尊様が心配で
伊邪那美尊様のあとを必死に追いました。
伊邪那岐尊様は追ってくる姿を見て
次は右側についている櫛の歯を折り
投げつけられました。投げつけた櫛の歯は
次はたけのこが生えてきました。
伊邪那美尊様は生えているたけのこを
見て「伊邪那岐尊様、たけのこの一枚一枚の
皮は、何度も生まれ変わる魂の姿です。
節を創りながら天高く上に伸びる様は
まさしく魂の成長を表す姿
伊邪那岐尊様、魂のかたちや
成長を黄泉の国で手放すことで
消えて、お忘れになられるのですか」

伊邪那美尊様は、怖がる
伊邪那岐尊様の後を必死に
全霊を込めて追いかけました。
伊邪那岐尊様は長い剣を後ろの方へ
振り回しながら逃げました。
しかし伊邪那美尊様は、どうしても
思い直してほしいと思い
追っかけます。
とうとう地上から黄泉の国の入口へと
降りる坂の下までついたときに
そこにあった桃の木から桃の実を三つ取って
なげつけました。
伊邪那岐尊様は桃の実に
「お前が私を助けたように、この葦原の中つ国の
人間たちが、辛いことや苦しいことがあった時に
助けてほしい」とおっしゃられ桃に
オホカムヅミという名前をつきました。
伊邪那美尊様は、投げられた桃の実を見つめ
「なんと人間の皮膚ににた果実なのでしょう
それに2つが一つになったように
真ん中から縦に入った姿は
伊邪那岐尊様と伊邪那美尊のはじめの
ようです。
なぜ、こんなに離れてしまったのでしょう
人類は皆つながりがあること、
人類すべてが魂があり心があり
神様からの使命があることを忘れてはならない」

伊邪那美尊様は伊邪那岐尊様を追って坂の下までやってきました。
驚いた伊邪那岐尊様は、大きな岩で坂を通れないように
ふさいでしまいました。
その岩をはさんで、
伊邪那岐尊様は伊邪那美尊様に「離婚をしよう。」とおっしゃられました
伊邪那美尊様は
「伊邪那岐尊様、愛おしく私は伊邪那岐尊様を愛しています。
貴方様は恐怖の感情であまりにも多くのものを手放されました。
人類のつながりや魂の尊さを忘れてしまわれるようなこと
ならば、貴方様は貴方様の国の人間たちを千人殺すことに
なるでしょう」
伊邪那岐尊様は
「愛しい女神よ貴方がそういうのなら、私は一日千五百の産屋を立てましょう」
と言われました。
伊邪那美様は
「愛おしく愛する、伊邪那岐尊様毎日産屋を立てるとはどういうことですか?
愛も心もなく、命も魂も宿っていないものを立てても
人類の代わりにはなりません、
それとも、わたしたちの子どもたちのために沢山の
産屋を立てるというのでしょうか?
愛する伊邪那岐尊様
貴方様は、黄泉の国で人類のつながりを示す黒い木
つるや、人類の魂の形を表す竹櫛の歯を
投げ捨ててしまったがゆえに
お忘れになってしまわれたのでしょうか
それならば、
伊邪那岐尊様貴方様と私は
もとは一つのもの
あの桃のように
人類が何代変わったとしても
又何度目の生まれ変わりになったとしても
必ず貴方様と一つとなり
地球上の人類すべての魂が
大切で尊く神様につながっています。
絶対に
いかなる感情や不安恐怖で
すべての人類、人間が消される者が出ないように
人類の命と魂が第一の世界を創ります。
愛のある、癒やされる温かい心のある世界を
誰もがこの世界での存在を認められるような世界
それまで、伊邪那美尊は黄泉の国の主と言われようとも
化け物と罵られても
必ず、絶対に・・
伊邪那美尊は、全身全霊で誓われました。

まとめ
現代、あらゆるスピリチュアルの世界で、
風の時代など、大きく変わるとき
弥勒の世が来るとなどと
書かれていたり、聞いたりしますが
私は、古事記に出てくる伊邪那美尊は様の
願いや誓が強く現れているのかな?なんて感じます。
確かに
人類の命や魂が何よりも第一の考えができれば、
地球上の多くの問題は消えてしまうように思います。
大きすぎる話をいろいろ書きましたが、
ホントは現実的なちっぽけな一人の人間なので、
わからないことも多くありますが
人の心や愛、命や魂がもっと大切になるような
世界が来るといいのにと思います。

最後まで見て読んでくださり本当にありがとうございます。
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